軽自動車での車中泊ってどんなイメージでしょうか?
せまい?疲れる?寝れない?
まぁそんなとこでしょう。
しかし設備や環境を整えることで、軽自動車だって、そこそこ快適に車中泊することも可能なんです。
ただポイントは、そこそこってことです。
当たり前ですが、ホテルや自宅のベッド並ってレベルにするのは、軽自動車では不可能です。
ましてやフルフラットでさえない、私のムーブごときでは、快適な睡眠などとんでもなく難しいんです。
それでも最終的には、軽自動車の車中泊で、平均睡眠時間を8時間を確保しつつ連泊できるまでにいたりました。
私は完全な車中泊初心者ですが、それでもちょっとした工夫で、そこそこ快適に過ごすことはできるわけです。
「車内環境を整えて快適な睡眠をとりたい」という、ワガママな軽自動車ユーザーは、ぜひとも記事を参考にしてみてくださいまし。
目次
軽自動車で車中泊すると寝れない理由と解決策
理由はたくさんあるのですが、とにかく問題になるのは寝心地の悪さです。
理由その1:シートがフラットにならない
ホンダの販売する「NBOX+」や「N-VAN」のような車は、シートが完全にフルフラットになるので車中泊しやすいです。
また軽自動車でも、軽キャンピングカーのように、車内で過ごすことに特化した車は話が別です。
しかしそれ以外の一般的な軽自動車は、シートを倒しただけでは必ず凹凸が気になるはずです。
私のムーブも凹凸だらけで、そのままでは熟睡は不可能です。
この問題の解決策
この問題は、レジャーマットとビーズクッションを使ったことで解決できました。
完璧とは言えませんが、そこそこフラットなシートになったので、眠るくらいはできました。
理由その2:外からの視線や光が気になる
私は目が合うとかでもない限り、視線も光も気にならないタイプです。
しかし車外からの視線や、光が気になって眠れないという人は多いと思います。
この問題の解決策
解決する方法はいくつかあり、まず1つ目は光のあまり届かない暗い場所に駐車することです。
基本的には"道の駅"に宿泊することが多くなるでしょうが、その中でも比較的暗い駐車場にとめるのが良いと思います。
ただし優先車スペースには、駐車しないよう気をつけてください。
2つめは車内用のカーテンを設置することです。
私の場合、フロントガラスは100円ショップで買ったアルミシェードを設置して、他のガラスにはすべてカーテンを設置しています。
これだけで車内がほぼ真っ暗になるので、かなり寝やすくなりますよ。
理由その3:わずかな光さえも気になる
私は全く気になりませんが、わずかな光でも気になって眠れないという人は結構います。
カーテンを閉めていても、カーテンがズレてしまったり、ちょっとした隙間から光が入ってきたりすることはあるでしょう。
それだと気になる人にとっては、眠れない原因になるかもしれません。
この問題の解決策
こういったわずかな光でも気になる人への解決策には、定番アイテムのアイマスクがおすすめ。
これだけでカーテンの隙間からこぼれる光や、車内で同乗者がスマホをいじり始めたときのちょっとした光も、気にならなくなるはずです。
理由その4:話し声や車のエンジン音が気になる
騒音問題ですね。
これは多くの人が気になると思います。
「寝るぞー」と思っても、爆音のBGMが聞こえてきたり、隣の車がエンジンをずっとかけているなどなど。
周りの音が気になると、さすがに眠りにつきにくいものです。
この問題の解決策
シンプルに耳せんをつけるのが1番です。
これだけでも、周りの音や声はほとんど気にならなくなるものです。
それ以外の解決策としては、最初から静かな場所で車中泊すると良いでしょう。
私の場合は、車の出入りが激しいサービスエリアやパーキングエリアは、車中泊場所の候補から外しています。
また一時的に車中泊をする人が多いコインパーキングも、トイレが近くになくて不便なのでオススメできません。
なので車中泊をするなら・・・
- 道の駅
- オートキャンプ場(有料)
- RVパーク(有料)
といった場所が、静かに休めてオススメです。
特に道の駅は、無料なのでよく活用しています。
オートキャンプ場やRVパークは有料ですが、エリア内にシャワーがあったり電源があったりと便利です。
ただし軽自動車の寝やすさを考えると、安いホテルを選んだ方がいい場合もあります。
どちらが良いかは立地やお財布と相談して・・・という形になるでしょう。
理由その5:温度や湿度が気になる
夏は「暑い」と騒ぎ、冬は「寒い」と騒ぐ。
夏と冬の温度問題は、やっぱり大変です。
特に夏の暑さは、エアコンなしで耐えられるレベルではありません。(窓のあけっぱなしは防犯上NG)
車内エアコンが使えれば良いのですが、今どきアイドリングはどこに行っても禁止されてますからね。
また湿度も問題です。
夏は湿度が高くなりすぎることで、室内が蒸し風呂のような状態に。
冬は湿度の影響で結露だらけに。
車中泊の悩みの種でもあり、大きな不快要素のひとつかと思います。
この問題の解決策
温度はコントロールが難しいのでですが・・・
夏はポータブルクーラー。
冬は寝袋、厚着、電気毛布などで対処します。
冬はなんとなくイメージできると思いますが、問題は夏のクーラーです。
小さいものは冷却効果がなく、効果のあるものは軽自動車には大きすぎます。
しかも価格が高すぎる・・・
というわけで軽自動車にとって最も最適なのは、自作のクーラーです。
自作クーラーは長く使えてエコなので、オススメです。
作り方はコチラの記事を参考にどうぞ。
次に湿度の問題ですが、こちらは窓を少しあけて外気導入して寝ることで、ほぼ解決します。
窓のあけ方は、運転席と助手席の窓を少しあけておくだけ。
その際、窓をあけすぎると防犯上よくないので、ドアバイザーより上のラインまでしか窓をあけないようにしてください。
それだけで十分、湿気対策になります。
理由その6:どこで車中泊をしたら良いかわからない
最近は駐車禁止の駐車場も多く、特に都心部での駐車禁止の取り締まりはかなり厳しめです。
なので、どこでも良いから車中泊をしようではダメなんです。
この問題の解決策
既に説明したとおり、オススメは道の駅です。
他は有料になりますが、RVパークかオートキャンプ場。
その他だと、山間部や海辺で車中泊するといった人もいます。
とりあえず静かなので、寝るだけなら不便はないと思います。
なお以下の場所で車中泊をするのは、あまりオススメできません。
- 市街地
- 幹線道路沿い
- 傾斜がはげしい場所
- 地面に凸凹があり平でない場所
軽自動車の車中泊は疲れるけど・・・
軽自動車の車中泊は、どんなに設備を整えても、やっぱりせまいので疲れます。
軽キャンピングカーやフルフラットシートの軽なら、そこまで気にならないかもしれませんが、フルフラットにできない軽自動車は結構疲れます。
どう頑張っても、ホテルと同じくらい快適な睡眠はとれないでしょう。
じゃぁどうすれば良いのか?
対策は2つあります。
1つめは温泉です。
温泉は私の中で車中泊旅の楽しみのひとつで、現地の温泉にゆっくりつかるだけで、多少の疲れは吹き飛びます。
2つめは適度にホテルをはさむことです。
特に車中泊初心者は、思っているよりも車で寝つくことができません。
実際にわたしが車中泊で寝れるようになったのも、3泊目からです。
なので初心者の間は、1日おきにホテルと車に泊まる。
慣れてきた人も、疲れがたまってきたらホテルを使うのがオススメです。
疲労や眠気から、事故を起こしてしまっては本末転倒ですからね。
ちなみにホテルに泊まるなら、オススメはラブホテルです。
ラブホテルは夫婦やカップルでないと入りづらいでしょうが、何といってもチェックアウト時間が遅いのが魅力です。
チェックアウトが遅いところだと、15時ということもあります。
たっぷり寝れて疲れもとれるので良いですよ。
ただし土日祝日は、ビジネスホテルを予約した方が安く泊まれることも多いので、あまりオススメしません。
意外と快適な車中泊旅を楽しもう
車中泊旅は、ホテルに宿泊するのと比べれば、確かに快適とは言えません。
しかし場所や環境。車中泊が楽しくて便利になるグッズ次第では、そこそこ快適になることも事実です。
「せまいなぁ」とか「疲れるなぁ」と思うかもしれませんが、寝れないことはありません。
慣れればそこそこ快適に眠れて、自由なスタイルの旅が結構楽しくなるんです。
それが車中泊旅。
というか個人的には、その不便さが楽しかったりします。
せまい車内で本を読んだり、弁当食べてみたり、色々な場所に好き勝手遊びに行けたり・・・
妻をふくめ多くの女性にはわかってもらえないでしょうが、男性ならわかる人もいるはず。笑
もし実際にやってみて「疲れる」「しんどい」って思ったなら、そこからはホテル中心で旅行すればいいだけです。
とりあえず車中泊旅やってみません?
不自由さとか不便さが逆に面白いんですよ?
ほんとに。